そもそも鯉とは?
鯉(コイ)は、川や池で見かけることができる大きな淡水魚です。
見た目が美しく、色んな種類の鯉が泳いでいるのを見かけると、つい目を奪われます。
鯉は、成長すると1メートル以上になることもあり、その存在感は圧倒的です。
釣りでは、その食欲旺盛な性格を活かして「パンコイ」などで水面に浮かんだ餌を狙わせることができるので、釣りのターゲットとしても人気です。
警戒心が強いところもありますが、その分、釣ったときの楽しさや達成感は格別です。
手軽に挑戦!パンコイ(パンプカ)で鯉を狙う魅力とは
ふわっと水面に浮かべた食パンに、大きな鯉が音もなく近づいてくる――
そんなスリリングな光景が味わえるのが、パンコイ(パンプカ)って釣り方。
使うのはスーパーで売ってる普通の食パン。それをちょっと工夫するだけで、大物の鯉が相手をしてくれるんです。しかも、道具もシンプルでOK。だから初心者でもすぐに始められるのが魅力です。
この記事では、僕自身が3年間パンコイを続けてきた中で感じたこと、試して良かったこと、失敗したことも含めてまとめてみました。使っているタックルやポイントの見つけ方なんかも紹介していきます。
ちなみに写真や動画は、これまでの釣果の中からピックアップしたリアルなものです。中には90cm近い大物もいて、手が震えたのを覚えてます(笑)。
釣れない日もあったけど、自転車でコツコツ通い続けて、気がつけば釣った鯉は300匹超え。人が入れないような場所を選んで釣ってたおかげか、思ったよりいい釣果に恵まれました。
鯉の活性を引き出す!パンコイ(パンプカ)の基本的な釣り方
川沿いを歩いていると、時々水面近くに浮いてる鯉を見かけることがあります。中には、パクパクと水面の何かをついばむような動きをしているやつもいて、そんな鯉がターゲットになります。
「パンコイ(パンプカ)」ってのは、食パンをエサにして、そういった鯉を狙う釣り方。
パンを水面に浮かべて、その上に出てきた鯉をピンポイントで釣るスタイルです。
近場のポイントなら、針に食パンをちょんと付けるだけのシンプル仕掛けでも十分釣れます。
風が強い日とか、ちょっと距離がある場所ではパン専用のフロート(浮き)を使えば安定して釣れますよ。
確実にヒット!鯉を見つけるためのポイント探し術
パンコイ(パンプカ)ではポイント探しが大切です。
パンコイでは、とにかく「鯉が見える場所」を探すのがカギ。
目視で鯉が確認できない場所は、いくらパンを流しても時間のムダ。
まずは散歩がてら川沿いを歩いてみて、水面にモジリやヒレが見えた場所をチェックしておきましょう。
僕が通ってる宮崎市の新別府川なんかは、住宅街やショッピングモールの近くを流れてる小さな水路。でも、驚くほど多くの鯉が住んでるんです。
フィールドに出て、鯉を目で探す。それがパンコイの第一歩です。
パンコイ(パンプカ)の釣り方
鯉って見た目のんびりしてそうだけど、意外と警戒心が強いんです。だからパンコイをするときは、まずこちらの存在を気づかせないのが大事。
川岸から少し距離をとって、しゃがんだり草に隠れたりしながら様子を見るのが基本。焦らず、鯉の動きをじっくり観察してから動きましょう。
食パンを用意する
エサに使う食パンは、家でちょっとした下ごしらえをしておくと釣りがスムーズ。
パンの耳はマキエ用、白い中身は針につける用として包丁で切り分けておくと便利です。僕はジップロックに小分けして冷凍してます。一回の釣行でだいたい一斤使う感じですね。
高級なパンじゃなくても釣れます。むしろ安いパンのほうが、ちぎれやすくて自然に流れるから、警戒心の強い鯉にも効いたりします。
でも、試した感じだと高級パンはエサ持ちが良くて、流れのあるポイントでは頼りになる存在です。
余ったパンはまた冷凍して、次回使えばムダもなし!
マキエの食パンの耳をまく
鯉の姿を確認できたら、マキエ開始。パンの耳を少しずつ、できるだけ鯉の少し上流からふわっと飛ばして流します。
※このとき、勢いよく投げすぎると鯉がビビって逃げてしまうので、できるだけ静かに、自然に。
群れの中に大物がいたら、迷わず狙いましょう。小さい鯉が先に食べると、大物が警戒してどこかへ行っちゃうことが多いです。
僕は指先でパンを軽くつまんで、小さく投げるのが定番スタイル。付けエサも、最初に数個まいておくと自然に食わせやすいです。
鯉がパンを食べ始めたら、ターゲット確定。そこからが勝負!
つけ餌の食パンを投げる
狙いたい鯉のちょっと先に仕掛けを投入して、少しずつ鯉に近づける感じで誘います。
このとき、ラインはピンと張らず、ちょっとゆるめにして自然な動きを出すのがコツ。パンが不自然に動くと、それだけで鯉は違和感を覚えて口を使いません。
※一度警戒されると、鯉はさっと消えてしまいます。だから、とにかく静かに、ナチュラルに。
うまくパンをくわえさせられたときのドキドキ感、これは一度味わったら病みつきですよ。
※この動画ではマキエを目視し見切る鯉の動作を納めています。
(概ね10秒目)
鯉は一度警戒すると姿を消すことがあり、鯉に警戒させず餌を食わせるのがコツです。
鯉が釣れたら早めに取り込む
パンを食べた瞬間、少しラインを送って鯉が反転したところでアワセを入れます。
かかったら、鯉が草むらや石の下に突っ込もうとすることがあるので、あまり時間をかけずにやりとりを。油断してるとラインを切られることも。
特に大物は力も重さも別格。ポイントによっては一気に突進してくるので、しっかり準備しておきましょう!
※鯉は大きくなるほど障害物(草むらや敷石の中)に突進し取り込みが難しくなります。
自分に合った仕掛けを選ぼう!パンコイ(パンプカ)のタックルガイド
パンコイ(パンプカ)のタックル
パンコイは、身近な釣りだけど意外と奥が深い。だからこそ、フィールドの状況に合わせたタックル選びが大切です。
自分のよく行くポイントの足場や障害物の有無にあわせて、使う道具を少し変えるだけで、釣果もグッと伸びますよ。
足場が良く障害物が少ないポイント
足場が安定していて、周囲に草むらや障害物が少ない場所なら、短めのロッドで充分。取り回しもラクで、鯉の引きをダイレクトに楽しめます。
僕はバスロッドをよく使ってますが、これがなかなかちょうどいいんです。強すぎず、弱すぎずで、鯉のファイトを味わえる感じ。
リールは小型スピニングでOK。ラインはナイロンの4~6号、針は鯉バリやタフ仕様のものを選ぶと安心です。
足場が悪く障害物が少ないポイント
例えば、草むらの中から水路に向かって竿を出すような場面。こういうときはショートロッドだとキャストしづらくて、針が草に引っかかったり、自分に刺さりそうになったり(苦笑)
なので、少し長めのロッド(2.7m〜3.6m)がおすすめ。立ち位置の自由度も上がって、安全面もカバーできます。
リールとラインは先ほどと同じく、扱いやすさ重視で。仕掛けの回収がスムーズなことが、結果的にトラブルを減らすコツです。
足場が悪く障害物が多いポイント
このパターン、まさに“大物ポイント”です。
流れ込みの近くや沈み石の多い場所、足元がぬかるむようなフィールド…こういった場所には、でっかい鯉が潜んでることが多い!
ただし、掛けたら一気に突っ込まれてラインブレイク…ってこともあるので、タックルは強めが鉄則。
ロッドはパワー系でしっかりしたものを。リールもドラグ性能が高いモデルが安心。ラインはナイロン6〜8号、できればPEも視野に。
針は大型対応のものを選んでください。僕は90cmクラスの鯉が来たとき、細軸の針を伸ばされた経験があります。タックルの強化、大事です!
オリジナルフロート
フロートを使うとき、パンコイ(パンプカ)がより安定して楽しめます。特に風が強かったり、ポイントが遠かったりする時に役立つアイテムです。
フロートを使うと、パンが水面に浮かんでしっかり見えるようになり、流れが強い場所でもエサが流れすぎることなく、狙いたい位置にしっかり届きます。
僕は手作りのオリジナルフロートを愛用しています。作り方も簡単で、流れに合わせてフロートの重さを調整することで、微調整ができるんですよ。
作り方については今準備中ですが、いずれ詳細をアップしたいと思っています。市販のフロートでも十分ですが、自分でカスタマイズすると、使い勝手がグッと良くなります。
フロートを使うことで、エサを水面に浮かべたまま、鯉が食べるタイミングをじっくり見計らうことができるので、さらに釣果が安定します。
ウキマロパン鯉仕掛 UM124
釣れた鯉はリリース!自然に優しい釣りの方法
鯉は釣る楽しみもありますが、リリースして自然に帰すことで、次の釣り人にもチャンスを残せます。
釣れた鯉は、まずリリースマットで慎重に採寸して、その後に川にリリースします。リリースマットを使うことで、鯉の体を傷つけることなく、安全に釣りを楽しめます。
リリースした鯉はしばらく水中で落ち着きますが、エラを動かし始めると、ゆっくりと川の中に戻っていきます。この瞬間がまた感動的で、次回の釣りへのモチベーションにもつながります。
パンコイ(パンプカ)を極める!参考書とバイブルのおすすめ
パンコイの釣り方をさらに深めたいなら、参考書やガイド本が役立ちます。僕もいくつかの本を読んで、さらに釣りのコツを学びました。
本格的にパンコイを極めるなら、ぜひ手に入れてみてください。経験を積んだ人の技やコツを知ることで、自分の釣りにもきっと活かせるはずです。
釣れない時の対策!餌を沈めて狙うアプローチ
「パンコイ(パンプカ)」でなかなか釣れないときは、食パンを水面に浮かべるのではなく、わざと沈めてみるのも一つの方法です。
鯉が水面でエサを食べている時期だけでなく、底にいるときもあります。底に沈めたエサを狙って、鯉が食いついてくることも多いんです。
ここでは、初心者向けにちょっとしたテクニックを紹介します。
練り餌&つけ餌
練り餌を使う方法も試してみましょう。マルキューの「巨鯉Ⅱ」や「いもようかん」などは、鯉の食いつきを引き出しやすいアイテムです。
これらを使って、パンコイのエサとは違ったアプローチで鯉を引き寄せることができます。
次の餌もおすすめです。
マルキュー(Marukyu) 巨鯉Ⅱ
マルキュー(MARUKYU) いもようかん
浮き釣り(のべ竿)
浮き釣りは、リールを使わずに一本竿で釣りを楽しむスタイル。リールを使わない分、竿を動かす楽しみや、糸を出すスリルが味わえます。
ダイワ(DAIWA) 万能振出竿 葉隠・Y 超硬1
個人的には、ダイワの「葉隠・Y 超硬1 3.6m」が使いやすくてオススメです。繊細な感触が感じられ、鯉のヒットを逃すことなく、ファイトを楽しめます。
OWNER(オーナー) 仕掛け 鯉セット
2本 鯉バリ 3.6号 2号 3.6m R-515
吸い込み釣り
吸い込み釣りもまた、パンコイとは違った面白さがあります。特に鯉が警戒しているとき、吸い込み仕掛けでじっくりと鯉を誘い出す方法が有効です。
次の吸込仕掛は、しっかりと鯉の口に入り、確実に掛けることができます。
OWNER(オーナー) K-298 吸込仕掛(2本組) 12
【NAKAZIMA/ナカジマ】吸込み名人 NPK-SUIKOMIMEIJIN
実は食用でもある鯉
鯉は観賞用だけでなく、実は食用としても人気のある魚です。
日本では「鯉こく」や「鯉のあらい」といった伝統的な料理が長い歴史を持ち、鯉の身は淡白でしっかりした食感が特徴です。
鯉を使った料理例
鯉こく
鯉を味噌で煮込んだ一品で、その濃厚なスープと鯉の旨味が相まって、温かい家庭料理として親しまれています。鯉のあらい
新鮮な鯉の身を薄切りにして生で楽しむ料理で、そのさっぱりとした味わいと独特の食感が人気です。鯉の唐揚げ
鯉をカリッと揚げることで、外はサクサク、中はジューシーな食感を楽しめます。シンプルにレモンや塩で味わえます。鯉の味噌焼き
鯉に味噌だれを塗り、香ばしく焼き上げた料理。ご飯との相性が抜群です。
これらの料理は、鯉の鮮度を活かして、さまざまな形でその美味しさを堪能できます。
パンコイ(パンプカ)釣りの疑問、すっきり解決!
1. Q: パンコイ(パンプカ)ってどんな釣り方なの?
A: パンコイ(パンプカ)は、まるで鯉とのスリリングな駆け引き!水面に浮かぶ食パンを餌に、鯉が一口食べるその瞬間を狙う、至福のひととき。シンプルでありながら、心躍る釣りスタイルです。
2. Q: パンコイに使う食パン、どれを選べばいいの?
A: 高級パンももちろん良いけれど、釣りの世界では安価なスーパーの食パンも超優秀!特に食パンの耳部分は、鯉の胃袋をとらえて離さない、お気に入りのエサです。
3. Q: 鯉を見つけるのって、どうやって探せばいいの?
A: 鯉を見つけるコツは、まるで冒険者のように川の流れを見つめること!水面に浮かぶ餌をパクパク食べる鯉がいれば、もうその場所は釣り場の宝の山。見逃さないで、目を凝らして!
4. Q: どんな場所でパンコイを試せばいいの?
A: 穏やかな水面が広がる川や小さな水路が最高の舞台!風が穏やかで、水流も静かな場所を狙えば、鯉たちが食パンに夢中になっている瞬間をゲットできるチャンスが広がります。
5. Q: どうやってパンコイを楽しむの?
A: 鯉をおびき寄せるために食パンの耳を静かに投げ、じっくり待つ—その間に心がワクワク!そして、目の前で鯉が食べる瞬間、その反応を見逃さずに仕掛けを決めれば、釣りの醍醐味を味わえます。
6. Q: パンコイをやる時、タックルは何を使うべき?
A: 川の状態に合わせて、タックルを選べば釣りがもっと楽しくなる!バスロッドで鯉の引きを楽しみ、もし障害物が多ければ少し長めのロッドを使って、釣りのリズムを楽しんでみてください。
7. Q: 鯉を釣る時の餌はどう準備すればいいの?
A: 釣りの準備もワクワク!食パンの耳と白い部分を切り分けて、ジップロックにまとめて冷凍保存。必要な分だけを持って行けば、いつでも釣りに挑戦できるようになります。
8. Q: パンコイで釣れない時、どう対処すればいいの?
A: 鯉が食べるタイミングがあるから、焦らずじっくり待って!もし釣れない時は、食パンを川底に沈めて、鯉が底を狙っている時期に合わせると、大物が釣れるチャンスが広がります。
9. Q: 釣れた鯉はどうすればいいの?
A: 鯉を釣った後は、リリースマットでそのサイズをしっかり計測してから、優しく川に戻してあげて。鯉が元気に泳ぎだすその瞬間も、釣りの魅力のひとつです。
10. Q: 初心者でもパンコイを楽しめる?
A: もちろん!シンプルでありながら、鯉との駆け引きが奥深く、初心者でも大満足できる釣りです。コツをつかめば、あとはひたすら楽しみながら、釣りの世界を深く味わえます。
まとめ
今回の記事では、パンコイ(パンプカ)の基本的な釣り方から、タックル選び、さらには釣れた鯉のリリース方法まで、幅広く紹介してきました。
身近な場所で手軽に狙えるパンコイ(パンプカ)を楽しんでみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!あなたの次のパンコイ釣行が素晴らしいものになることを願っています。