10月下旬に入り、突然寒波が入り冬となりました宮崎市です。今年、8月~9月の新別府川のパンコイでは、鯉がスレてしまったことでボーズ続きとなり苦戦しました。
そこでパンコイのフロートを嫌がり、水面を割ろうとしない鯉への対策は何かないか、あれこれ実践です。
試行錯誤の結果、フロートを外し餌の食パンを底に沈めると、鯉のサイズが小さくなるものの、何とか釣れることが分かりました。
釣りに行く以上、何とかボーズは避けたいものです。本稿ではパンコイにスレてしまった鯉への独自の対処法をお伝えします。
パンコイのフロートを警戒する新別府川の鯉たち
今年の8月に入って以降、新別府川のパンコイで約2カ月ボーズが続きました。気が付くと10月下旬となり原因を自分なりに考えてみました。
パンコイに鯉が近づくも反転して食わない
撒き餌の食パンを追う鯉がいるものの、パンコイの仕掛けに近づくと急に反転して向きを変え餌を食おうとしません。
つまり鯉が水面を見たとき、パンコイの仕掛けに違和感を感じているからです。大型の鯉になると、尻尾でパンコイをたたくこともあり、完全にパンコイを見切っています。
新パンコイ、仕掛けに試行錯誤
今までのパンコイでは、新別府川の鯉は釣れない!そう考え、パンコイの仕掛けをベースに、釣れる方法がないか、いろいろと試してみました。
パンコイフロートの大きさを半分にする
フロートの大きさを鯉が嫌がっているのではと思い、半分の大きさのフロートを自作してみました。
結果、数匹の鯉は釣れたものの、その後が続かず結局ボーズが続きます。
思い切ってパンコイフロートを外す
次にパンコイのフロートを使わなければ、スレた鯉でも釣れるのでは、そう考えました。
そこで、パンコイのトレードマークともいえるフロートを外し、食パンだけのパンコイ仕掛けの完成です。
結果、食パンを浮かせただけの仕掛けで、数匹の鯉が釣れましたが、半分サイズパンコイと同じく後がつづきません。
パンコイに限らず基本は沈めた餌
パンコイの試行錯誤により、フロートと餌が水面に浮かんでいることがボーズの原因と考えました。
餌を底に沈めるのが鯉釣りの基本であることは間違いありません。そこで針に食パンの餌だけのシンプル仕掛けでは問題もありました。
鯉釣りの基本である、餌を沈めた釣り方を実践するため、餌の食パンを丸めてみます。
※この釣り方を、沈めパンコイと名付けました。
今までのタックルがパンコイの軽い仕掛けに合わない
餌の食パンは針に刺しただけだと浮力で沈みません。そこで食パンを針に丸めてつけてみました。この方法ですと餌は沈みますが遠くに飛びません。
よくよく考えてみると、ジギングロッドや船竿など穂先の固く短いロッドを使っているので、仕掛けが軽いと遠くに飛ばしにくいです。
食パンだけの餌の仕掛けには、今までのロッドは向いていないようです。またリールも7000番クラスを主に使い、道糸もPE4号以上をメインに使っていました。
結局、今までのタックルが、スレた鯉向けのシンプル仕掛けに向いていないとの結論です。
シンプルパンコイ仕掛けにタックルを合わせる
食パンと針だけの仕掛けで釣りをするために、タックルを変えることにしました。
■変更した内容まとめ
・針:石鯛針15号→鯉針17号(鯉の様子を見て小針に変更)
・ロッド:10ft以下の船竿・ジギングロッド→磯竿2号4.5m(穂先が柔らかい竿)
・ラインとリール:PE4号以上を7000番スピニング→PE2号を4000番スピニング
今までのパンコイタックルとは異なる細仕掛けとしました。
沈めパンコイ(細仕掛け)でチャレンジ!
針に食パンのシンプル仕掛けなので、パンコイと呼べるのか分かりませんが、パンコイ細仕掛けで新別府川の鯉釣りに挑戦しました!
もちろん食パンの撒き餌は十分に撒いており、鯉も食パンの匂いに反応しているはずです。
読み的中し沈めパンコイに鯉1匹ヒット!
針に食パンだけの軽い仕掛け(沈めパンコイ)をソフトに投げてみました。食パンを丸めてはいますが、キャスティング時の餌外れには十分注意しています。
読みが的中し、仕掛けが着底しなじんだ頃、ひったくるようなアタリが!
早速、鯉がヒットしますが、今まであまり釣ったことのない小型です。すぐにリリースしました。
このサイズの鯉は、通常のパンコイにはあまり反応しないのかもしれません(過去、通常のパンコイで数匹は20cmに満たない小鯉を釣っています)。
さらに沈めパンコイに鯉2匹目ヒット!
沈めパンコイに2匹目の鯉がヒットします。こちらも小型です。ひったくるようなアタリで、磯竿2号だと楽しめる引きでした。
直ぐにリリースし、次が釣れないかキャストしてみます。
そして沈めパンコイに鯉3匹目ヒット!
そして軽いパンコイ仕掛けに3匹目の鯉がヒットします。こちらも小型なものの、沈めパンコイにより、今までのボーズが嘘みたいです。
こちらもリリースし、撒き餌の食パンを撒いてみます。しかしポイントが荒れたのか、次が続きません。
パンコイその後鯉の回遊なくポイント移動
小型の鯉を沈めパンコイで3匹釣った後、次の鯉が回遊することも無く、ポイントを移動しました。
ポイントを移動する際は、お礼の撒き餌を少々まいて立ち去ることにしています。
近くにゴミなどないか確認し、自転車でいままでのポイントを移動します。
新別府川をあちこち移動するも鯉がいない
これまでのポイントを自転車で移動し確認してみますが、新別府川に肝心の鯉が見当たりません。
10月も下旬近くなり、日が短くなったせいか、夕方薄暗くなってきました。
帰路のルートでポイントを一つずつ確認です。薄暗い中、帰り道ですので無駄なくチェックします。
夕マズメにパンコイに鯉4匹目がヒット!
帰りのルートで最後のポイントである橋の上から撒き餌の食パンを撒いてみました。
薄暗い中、エサ取りの亀に紛れて1匹の鯉が餌をむさぼっています。
今度は餌の食パンを浮かせて鯉を狙う
餌をむさぼっている鯉には明らかにやる気があるため、今度は餌の食パンを沈める必要はないと判断しました。
しかしフロートを付けると餌を見切りそうな気がし、また周りも薄暗く釣りの出来る時間が短いためワンチャンスしかないはずです。
そこで針に四角く切った食パンを刺しただけの仕掛けでチャレンジです。
パンコイ浮かせた仕掛けに鯉4匹目ヒット!
読みが当たり、本日4匹目の鯉がヒットです!ここでは沈めパンコイでなく浮かぶ餌が決め手です。
餌をむさぼる鯉の目の前に仕掛けをキャストできたので、着水後すぐに浮く食パンを食いました。
中型サイズの鯉でしたが、大きさと関係なく、読み通りに釣れることは釣りの楽しみです。
釣れた鯉に感謝し、すぐに新別府川にリリースしました。
今回のパンコイまとめ
今回の、沈めパンコイ、で分かったことをまとめます。
・スレた鯉には、食パンを丸めたシンプル細仕掛けが有効です。
・餌を沈めると小型の鯉が釣れる。
・シンプル細仕掛けには、2号4.5mクラスの竿が向いている。
・撒き餌の食パンをあさる鯉を見つけたら、食パン餌を浮かせて釣る。
※新別府川で狙う鯉の状況にあわせ、食パンを浮かせるか沈めるか、釣り方と釣り方に合わせたタックルを変えると効果的です。
鯉の活性が高ければ、固めの短竿で通常のパンコイで狙うとよいと思います。柔軟な釣り方を心がけます。
以上、フロートを嫌がるスレた鯉対策として新たなパンコイ仕掛けに挑戦しまとめてみました。あくまで宮崎市の新別府川での実釣記録ですので、他の地域にあてはまらないかもしれません。
※状況に応じて仕掛けを変えてみることで、鯉釣りの釣果が上がることを心よりお祈り申し上げます。
この記事を最後までお読みいただきありがとうございました。