釣り人必見！日本のナマズに秘められた歴史と文化が面白すぎる

はじめに

ナマズは、私たちの身近な川や用水路で静かに暮らす魚として知られています。
しかしその姿の裏には、日本人の生活・信仰・食文化と深く関わる歴史があることをご存知でしょうか？

この記事では、ナマズのルーツ・地震信仰との関係・江戸時代の食文化・現代釣りとの関係性までを、初心者にもわかりやすく解説します。

ナマズの仲間である「マナマズ（Silurus asotus）」は、日本列島に古くから棲息。

縄文時代の遺跡からも骨が出土しており、人類の生活とともにあったことが考古学的にも明らかになっています。

淡水域に多く見られ、田んぼや水路など、身近な場所でもよく見られる存在です。

江戸時代、人々の間では「大地震は地下にいる巨大ナマズの仕業」と信じられていました。

特に「安政の大地震（1855年）」の際には、この信仰が一気に広まり、ナマズを描いた「鯰絵（なまずえ）」と呼ばれる瓦版が爆発的に売れたと言われています。

茨城県の鹿島神宮や千葉県の香取神宮では、巨大ナマズを鎮める「要石」が祀られており、現在も多くの参拝者が訪れる名所です。

自然災害に対する人々の不安や畏れが、ナマズという存在に投影されたともいえるでしょう。

ナマズの白身はクセが少なく、ふっくらとした食感が特徴。

江戸時代の庶民にとっては、「うなぎは高級すぎる！」という場面で、ナマズが蒲焼きの代わりに登場した記録も。

最近では、資源保護の観点からナマズ蒲焼きが見直され、スーパーや道の駅でも「ご当地グルメ」として販売され始めています。

ナマズといえば夜釣りのイメージが強いですが、春～初夏の昼間にも活性が高いタイミングがあり、デイゲーム（昼間釣り）のターゲットとしても注目されています。

・都市近郊の用水路や川でも狙える！

・トップウォータールアーでも釣れる！

・強烈な引きが病みつきになる！

ブラックバスと並ぶ「ルアーゲームの面白いターゲット」として、SNSや釣り系YouTubeチャンネルでも人気上昇中です。

近年、アメリカ原産のナマズ「チャネルキャットフィッシュ（アメリカナマズ）」が日本の一部地域に定着しており、在来のマナマズとの競合、生態系への影響が懸念されています。

地域によっては、駆除対象魚として扱われることもあり、釣りを楽しむ上でも注意が必要です。

ナマズは、ただ釣って楽しい魚というだけでなく、縄文時代から人々の暮らしや信仰、食、自然災害への対処といった文化の中に息づいてきた存在です。

今後も「ナマズとどう付き合っていくか？」という視点で、釣りや環境への理解を深めていけたら素敵ですね。